ほんとうの愛

カシミヤのニットを試着してみた。
「え?優しい?」
これが最初の感想であった。

今まで着ていたウールのニットとは全く別物だった。

私の知っているニットは
チクチクして、荒々しくて、やさしさなんか全く感じなかった。
でも私はウールしか知らなかったから
こんなもんなのかなって、少し諦めてた
いや
うそをついたかも、
この外の世界の存在なんて考えたこともなかった。
田舎で生まれて、田舎で育って、そのまま就職して
ずっと地元にいる。
都会の暮らしはよくわかんない
だって私の人生は地元が全てだったから
それが当たり前だとおもってたから

少し敏感肌の私は、自分の身体が傷だらけになってても
それが愛の形
普通の愛の形なんだって受け入れてた。

でも違ったみたい
カシミヤはすごかった。
サラサラなんてもんじゃない
ヌメリすら感じさせる、むしろ着ることが肌に優しいんじゃないかって
肌を重ねることで若さをむしろ維持できる、そんな気持ちにさせてくれたのは
彼が初めて。

私の知らない世界を見せてくれた。
大学生と付き合う女子高生ってこんな感じなのかなって
ようやく今頃になって気付かされてしまった。

もう離れられない
ずっと一緒にいたいもの


45000円??
あ、へーー
うん、私たちここまでだね、